清水氏「次世代に誇れるまちを」 いわき市長選『笑顔』の再選

 
支持者らと握手を交わす清水氏(右)

 10日に投開票が行われたいわき市長選で、再選した清水敏男氏(54)の選挙事務所は市政継続の実現を喜び、歓喜に包まれた。一方、苦杯をなめた元職渡辺敬夫氏(71)の陣営は「信じられない」などの声が漏れ、同じく敗れた新人宇佐美登氏(50)は支持者に深々と頭を下げた。

 平の清水敏男氏の事務所では開票が始まった午後8時過ぎ、テレビ速報で「当確」を確認すると、詰め掛けた支持者から大きな歓声と拍手が湧き起こった。

 青木稔選対本部長が勝利を宣言し、間もなく到着した清水氏は「清水コール」に包まれながら支持者に感謝。清水氏は「皆さんの期待に応えるべく、次世代に誇れるまちをつくっていきたい」と決意を述べた。

 渡辺氏「本当に申し訳ない」

 渡辺敬夫氏の平上荒川の事務所には勝利を信じて多くの支持者が集まったが、吉報は届かず、落胆の表情を浮かべた。

 渡辺氏は「支援していただいた団体、支持者の方々に本当に申し訳ない」と語った。

 菅波健選対本部長は支持者に「『市民党』として党派の垣根を越えて共に戦ってきたが、思うような結果とはならなかった」と頭を下げた。

 宇佐美氏「敗北認めたい」

 宇佐美登氏は午後8時15分ごろ、鹿島町の事務所に姿を現し、集まった支援者たちと握手を交わした。時折、目に涙を浮かべ、言葉に詰まることもあったが、笑顔を見せることもあり、「悔しいが敗北を認めたい」と深々と頭を下げた。

 宇佐美氏は報道陣の取材に「やれることは全てやった感はある。画期的な草の根選挙だった」と選挙戦を振り返った。