福島市長選・初当選の木幡浩氏に聞く 「開かれた市政を実現」

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初当選に笑顔を見せ抱負を語る木幡氏

 19日に投開票が行われた福島市長選で初当選を果たした新人の木幡浩氏(57)は、福島民友新聞社のインタビューに応じ、市の喫緊の課題である待機児童の解消や産業と観光の一体的な振興へ意欲を見せた。市民から県都のかじ取りを託された木幡氏に、抱負などを聞いた。(聞き手・編集局長 菊池克彦)

 ―「ふくしまを新ステージへ」をスローガンに掲げ選挙戦に臨んだ。新市長としての抱負を。
 「来春の中核市移行や東京五輪野球・ソフトボール競技の開催、東北中央道の整備など、福島市の復興の下地はできてきている。これらを生かして、市民サービスの向上やまちづくりのグレードアップを図らなければならない。市民はこれまで市政に対し、閉塞(へいそく)感を抱いてきたようだ。これからは開かれた市政にする。スピードと実行が大事だ。目に見えて市政が動きだしたと市民に感じてもらえるよう、取り組んでいきたい」

 ―国や地方自治体で要職を担ってきた経験をどう生かすか。
 「これまで行政ができることの限界を超えてやってきた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で福島市は前例のない状況に置かれることになった。克服するには、やはり前例のない取り組みが必要だと考える。市が復興の主体となってどんどんやっていく。市が動けば国も動く。国の動かし方は分かっているつもりだ」

 ―東北中央道福島大笹生―米沢北インターチェンジ(IC)間が開通し、来春には中核市移行を控える。県都の将来像をどう描くか。
 「風格のある県都にする必要がある。人が集まるようにコンベンション機能を強化し、周辺市町村と信頼関係を築いていく。中心市街地に人が集まる工夫を講じていく。東北中央道については、福島―相馬間が開通すれば、浜通りで進められる福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の『玄関口』になり得る。同構想に伴う新産業や原発の廃炉事業などに関わりたいと思っている人たちに、まずは福島市に来てもらう。市内から水素燃料のバスを運行することも検討したい」

 ―福島市が目指す産業振興とは。
 「福島市らしさにこだわりたい。福島市には福島医大があるほか、福島大に食農学類(仮称)が開設される。広く健康をテーマとした産業を集め、食品加工業の集積にも取り組む。福島の食のブランド化を進めていく」

 ―子育て環境など、暮らしやすい市をどう実現するか。
 「待機児童は象徴的な問題であり、対策本部をつくり、最優先で取り組む。保育士の確保がポイントになるが、保育士が足りない原因を分析して対策を講じていく。その上で、外から福島市に来たいと思ってもらえるような特色ある保育環境の整備など、さらに踏み込んだ施策に着手する」

 ―東京五輪の野球・ソフトボール競技が福島市で開催される。
 「東京五輪は3年後に迫っており、やらなければならないことは多い。スピード感を持ってやっていく。ただのイベントで終わらせず、障害者スポーツを含め福島市をスポーツの盛んなまちにするきっかけとしたい」