福島市長選、市民の関心高まらず 低投票率「選挙疲れ」の指摘

 

 19日投開票が行われた福島市長選の投票率は、過去4番目に低い47.92%にとどまった。4人が立候補する激戦となる一方、市民が関心を寄せるような明確な争点がなく、盛り上がりに欠けたこと、急激に冷え込んだ気候の影響などが指摘されている。

 市選管は投票率の向上に向け、昨年の参院選以来2度目となる福島大への期日前投票所を設置。同大の学生の協力で投票の呼び掛けなども行い、有権者に投票を促した。期日前投票は期待通り前回を1万1083人上回る3万9307人が投票したが、初雪を観測する寒さとなった投票日当日の投票者数は思うように伸びなかった。

 また、市長選に出馬したある候補者の陣営幹部からは「10月に行われた衆院選の影響で『投票疲れ』もあったのではないか」との声も出ている。

 同市選管の荒井政章事務局長は「(低下要因は)いろいろな理由がある。特に投票率が低い傾向がある若い世代の投票率向上に向け、小、中学生などへの選挙体験講座など、長い目で啓発活動に取り組んでいきたい」と語った。