木幡福島市長が所信表明「夢と希望が持てる新しい福島つくる」

 
所信表明する木幡福島市長

 福島市の12月議会は14日、本会議が開かれ、8日に就任した木幡浩市長が所信表明し、「目に見えて市政が動きだしたと市民に実感してもらえるよう、全力で取り組む」と抱負を述べた。

 木幡市長は2020年東京五輪などのチャンスを積極的に活用し、「夢と希望が持てる新しい福島」をつくると力を込めた。さらに、福島市民の生活向上や地域活性化だけでなく、「風格ある県都として、県北、そして県全体の発展にも積極的に貢献していきたい」と述べた。

 「スピードと実行」強調

 木幡浩市長は所信表明で、市政運営の方針として「スピードと実行」を掲げ、来年4月1日の中核市移行などのメリットを活用して、速やかに政策を展開する考えを示した。

 木幡市長は、来年4月1日の中核市としての特性を生かして市民の健康づくりや待機児童対策、学校改修スピードアップに取り組むとした。11月に新区間が開通した東北中央道などにも言及し、産業の誘致や観光振興にも意欲を示した。

 さらに「風格ある県都」実現のため、連携中枢都市圏構想とJR福島駅周辺の中心市街地の活性化に取り組むとした。

 市政運営では、情報開示と対話によるコミュニケーションを重視する開かれた市政を目指し、「市民総参加のオールふくしまで、市政を推進する」と強調。総務官僚や復興庁福島復興局長などとしての経験を生かして「国、県ともしっかり連携を図りながら、政策を確実かつスピーディーに実行する」と述べた。