42分スピード開票「リハーサルの成果」 相馬市長選で独自開票

 
効率的に開票作業を行う職員

 現職の立谷秀清氏(66)が5選を果たした24日投開票の相馬市長選の開票作業は同日午後8時から同市のスポーツアリーナそうまで行われた。42分後に確定票が発表されるスピード開票だった。

 同市は、早大マニフェスト研究会提唱の開票時間短縮運動に同調し、独自の開票事務に取り組んでいる。複数のグループが「開票係」「計算係」など作業の流れに沿って移動していくシステムで、開票の迅速化や人員削減を図っている。

 市選管の川崎陽一事務局長は「目標としていた40分から少し遅れたがほぼ予定通りの開票だった。職員が事前にリハーサルを行い寒さ対策などを考えてくれた成果だと思う」と話した。

 投票率は61.8%

 相馬市長選の投票率は61.8%で、同市長選として過去最低だった2013(平成25)年の前回を2.16ポイント下回った。一方で、期日前投票は7665人で前回3559人から倍増した。

 26の投票所のうち、投開票日当日の投票率が最も高かったのは副霊山生活改善センターの59.86%、最も低かったのは中野防災集合所の23.1%だった。