南相馬市長選11日告示 現職と新人一騎打ちへ

 

 任期満了に伴う南相馬市長選が11日、告示される。いずれも無所属で、3選を目指す現職の桜井勝延氏(62)=2期、新人の元市経済部長で前市議の門馬和夫氏(63)が立候補を予定しており、現新2氏による選挙戦が確実な情勢だ。投開票は21日。

 復旧、復興を先導してきた現市政の評価が最大の焦点。原町、鹿島、小高の3区で進み具合が異なる震災、原発事故からの復興に加え、教育や子育て支援、地域医療の再生など南相馬の将来像をどのように打ち出せるかが問われそうだ。

 桜井氏は2期8年の実績をアピールし、市政継続による復興の総仕上げを強調する。市立小高病院を市立総合病院の診療所として再編し、両施設の連携強化による小高区の充実した医療の実現などを訴える。

 門馬氏はこれまでの行政経験を前面に出し、対話路線の行政運営を訴える。家庭保育手当の支給など子育て状況に応じた支援、入院可能な病院の整備推進など小高区の医療体制の充実を掲げる。