吉野復興相「復興まで知事続投を」 内堀知事と会談で異例発言

 

 吉野正芳復興相は内堀雅雄知事との会談で「復興するまで県政を担ってほしい」と再選出馬への期待感を示した。会談は復興を担う閣僚の立場の公務で、自民党議員として行う政務と区別せず、特定の人物に立候補を促した異例の発言だ。

 吉野氏は知事との会談の冒頭、これまでの復興に感謝の言葉を掛けた上で発言。内堀氏は「過分な言葉で恐縮している。(県政には)たくさんの難しい課題があり、私も努力を続ける」と直接の返答はしなかった。

 会談後、記者団に発言の真意を問われた吉野氏は「内堀知事は県政を担っていく上で『余人をもって代え難し』。次の選挙に出馬していただいてわれわれも一生懸命応援する」と語った。

 内堀氏は2014(平成26)年10月の知事選で共産党を除く与野党の支援を受けて初当選した。今年11月11日に任期満了を迎えるが、次期知事選への出馬は明言していない。