南相馬市長選終盤へ 両陣営「接戦続く」、投票率65%前後か

 

 任期満了に伴う南相馬市長選は21日の投票に向けて舌戦が続いている。立候補しているのはいずれも無所属で、新人で元市経済部長の門馬和夫(63)、3選を目指す現職の桜井勝延(62)の両候補。選挙戦は終盤に入ったが、両陣営とも最後まで接戦が続くとの見方で、大票田の同市原町区を中心に遊説や個人演説会を精力的にこなし、票の上積みを図っている。

 両陣営とも当選ラインを1万8千票前後、投票率を前回の62.82%から微増の65%程度と想定している。

 門馬候補の陣営は投票率について「前回よりも住民の帰還が進んでいる」として62~65%と予測。支援を受ける自民の県議、市議や公明の市議らの後援会、組織を活用して支持拡大を図る。個人演説会では豊富な行政経験を前面に教育・子育て支援策などを訴える。

 桜井候補の陣営は「若年層の帰還が進み、65%」と投票率を予想。民進系、共産の支援と連合福島の推薦を受け、2期8年の実績を強調する。市内全域を走って回り、有権者一人一人に市政継続を訴える草の根での支持層拡大や浮動票の取り込みを図っている。

 10日現在の有権者数は5万3350人(男性2万6422人、女性2万6928人)。