「継続」か「改革」か...浮動票獲得図る 西郷村長選・終盤情勢

 

 任期満了に伴う西郷村長選は、25日の投開票まで残り2日となり、新人同士による選挙戦が終盤に入った。届け出順に、いずれも無所属で元村議の高橋広志候補(63)と佐藤富男候補(68)が、村政の「継続」「改革」を争点に、支持拡大に向け舌戦を繰り広げている。

 高橋候補は「村政の継続」「村民主役の日本一の村」を掲げ、病児保育施設の建設をはじめ社会福祉の充実や、村役場周辺の再開発によるワンストップ行政の実現、防災機能の強化、企業誘致などを訴える。

 佐藤候補は「村政の大改革」を訴え、財政健全化を目的とした村長報酬の5割削減、村職員の削減などの政策を強調。子育て世代への補助、温泉付き福祉施設の建設などを公約に選挙活動を展開している。

 現職と新人が争った前回村長選の投票率は56.53%、区割りが変更された昨年の衆院選は50%を下回るなど、低調傾向となっている。ただ、新人同士による一騎打ちの構図となった今回について、高橋陣営は50~60%台、佐藤陣営は60%以上を予想。有権者の関心を高め、新興住宅地を中心とした浮動票を獲得できるかが、勝敗の鍵となりそうだ。