新人対決は舟木幸一氏「初当選」 昭和村長選、渡辺氏に56票差

 
妻志子さん(左)らと万歳する舟木氏(中央)

 任期満了に伴う昭和村長選は22日投票が行われ、即日開票の結果、無所属の新人で前村総務課長の舟木幸一氏(61)が、無所属の新人で元村産業建設課長の渡辺稔雄氏(64)を56票差で破り、初当選を果たした。任期は29日から4年。

 舟木氏は、引退表明した現職馬場孝允氏の後援会の全面支援を受けた。博士峠の利活用やからむし織振興など現村政を発展させる政策を掲げ、支持を集めた。

 投票率は92.29%で、前回を0.68ポイント上回った。当日有権者数は1167人(男性566人、女性601人)。

 有権者は「継承」選択

 新人同士の一騎打ちとなった選挙戦は、引退する現職の支援を受けた舟木幸一氏(61)が、渡辺稔雄氏(64)を破り初当選した。村政の「継承」か「刷新」かが問われた選挙で、有権者は継承を選択した。

 現職が告示の約1カ月前に引退を表明。舟木氏はその後に出馬を表明し、急場の選挙戦となったが、現職の支持者を中心に後援会組織を整え、票を固めた。村職員時代の実績に加え、手厚い子育て支援などの政策が有権者に支持された。

 4年前の前回に続き出馬した渡辺氏は、民意が村政に反映されていないとして、村政の転換を訴えたが、浸透しきれなかった。
 県内で2番目に高い高齢化率への対応や国の伝統的工芸品に指定されたからむし織の振興など課題解決は待ったなしの状況だ。現村政を継承しつつ、どのように独自カラーを打ち出すのか、舟木氏の手腕が問われる。

◇昭和村長選開票結果(選管最終、敬称略)
当555 舟木 幸一 61 無新
 499 渡辺 稔雄 64 無新