鏡石町長に現職・遠藤栄作氏 2731票差で吉田氏破り「3選」

 
3選を果たし、万歳する遠藤氏(中央)。左は妻政子さん

 任期満了に伴う鏡石町長選は27日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の遠藤栄作氏(67)=2期=が、諸派新人で元町議の吉田孝司氏(39)を2731票差で破り、3選を果たした。任期は6月24日から4年。

 前回無投票で、2010(平成22)年以来8年ぶりの選挙戦となった。遠藤氏は、JR鏡石駅東地区の開発や町民の健康増進と福祉の充実を掲げ、幅広く支持を集めた。

 投票率は58.75%で、10年を19.62ポイント下回った。当日有権者数は1万307人(男性4984人、女性5323人)。

 「町政の継続」町民選択

 町政の継続か刷新かが問われた選挙戦。有権者は2期8年の実績に裏付けられた遠藤栄作氏に再び町政のかじ取りを託した。

 遠藤氏は昨年12月に出馬を表明。地区単位の集会に足を運び、町民と膝を突き合わせて信頼関係を構築した。過半数の町議の支援も受け優位に選挙戦を展開。水道水の安定供給に向けた上水道拡張事業や町民の健康増進と福祉の向上を目指す健康福祉センター(仮称)の建設を公約に掲げ、中高年世代を中心に浸透した。

 吉田孝司氏は今年2月の出馬表明以降、後援会組織を設けず、草の根の選挙活動を展開したが、及ばなかった。

 今後、町民の居住率が全体の2割にとどまるJR鏡石駅東地区の開発が進められる。人口増へ子育て世代を含め町に人を呼び込むことができるのか、遠藤氏の手腕が問われる。

◇鏡石町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当4,347 遠藤 栄作 67 無現
 1,616 吉田 孝司 39 諸新