「二本松市議選」投票率は過去最低64.96% 定数減後初の審判

 
当選証書を受ける本多勝実氏

 任期満了に伴い3日に投開票が行われた二本松市議選は、22の議席を巡り23人の候補者が激しく競り合った。しかし、明確な争点が見いだせない状況などから有権者の関心は低く、投票率は64.96%と過去最低だった。

 市民有志からの直接請求で定数が4減の22となり初の選挙で、当選ラインは前回の700票台から1000票台に上がった。勇退する現職6人が前回獲得した計約6400票の行方が注目された選挙戦の結果、現職19人、新人3人の新議員が決まった。

 不在だった旧市内から立候補した、ともに40代の斎藤徹、坂本和広両氏が初陣を飾った。最多の1954票を獲得した現職の本多勝実氏は前回から約200票を上積みし、前回に続くトップ当選。昨年の市議補選での無投票当選に続く選挙に臨んだ鈴木一弘氏は1477票で上位に食い込んだ。

 地域別の当選者は二本松11人、安達5人、岩代3人、東和3人。政党別では共産が現職3人、公明が現職1人が当選し現有議席を守り、残る18人は無所属。

 改選後初の臨時議会は7月上旬にも開かれる予定。市が抱える少子高齢化対策などについて、新議員には地域の将来像を見据えた活発な議論などが求められる。

 新議員に当選証書 市勢伸展を誓う

 二本松市議選当選者への当選証書付与式は4日、市役所で行われ、新議員22人が市勢伸展に向けて誓いを新たにした。

 得票順に当選者の名が呼ばれ、佐藤朝弘市選管委員長が現職の本多勝実氏をはじめ一人一人に当選証書を手渡し、「市民のためまちづくりに尽力し、支持者からの期待に沿えるよう、ご活躍ください」とあいさつした。

 新議員の任期は7月1日から4年。