共産公認候補で野口氏擁立「安倍政権に怒り」 19年夏の参院選

 

 来夏の参院選で、共産党県委員会は10日、福島選挙区(改選1)に党公認候補として新人で県委員会書記長の野口徹郎氏(42)を擁立すると発表した。来夏の参院選で出馬表明したのは野口氏が初めて。

 県庁で記者会見した野口氏は働き方改革関連法や森友、加計(かけ)学園問題、県外原発再稼働などを挙げ「安倍政権に対する三つの怒りがある。本県の真の復興のために参院選を勝利したい」と語った。野口氏は福島市出身。福島商高卒。2004(平成16)年8月に共産党に入党。民青同盟県北地区委員長、県平和委員会理事などを歴任し、今年2月から書記長を務めている。

 県委員会は野党共闘に向けた協議を進める方針。統一候補を巡り、県委員会は16年の参院選、昨年の衆院選で候補者を取り下げた経緯があるが、町田和史委員長は「共産党として一方的に候補者を降ろすことは考えていない」と語った。

 来夏の参院選では現職の森雅子氏(自民党)が改選となる。自民党県連は各総支部の意向を聞き、人選を進めている。国民民主党県連の増子輝彦代表は、8月中旬にも候補者を選定する意向を示している。