現新2氏陣営「子育て」柱に支持訴え 石川町長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う石川町長選は9月2日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にともに無所属で、現職の加納武夫候補(80)=3期、新人の元県議塩田金次郎候補(70)の両陣営は票の掘り起こしに向け舌戦を繰り広げている。

 現職の加納候補は財政再建など3期12年の実績を基に「子育て応援日本一の町」を掲げ、認定こども園整備や給食費の全額無償化、出生祝い金増額、まちなか再開発などの政策を訴える。

 新人の塩田候補は「次世代に誇れるふるさとをつくる」として、若者の住宅取得の支援や子どもの予防接種無料、病院誘致、町民との対話の日の創設などの公約を訴え支持拡大を狙う。

 両陣営とも投票率は過去最低だった前回(73.97%)を下回る70%前後と分析。著しい人口減少が課題となる中、ともに子育て世代を意識した公約を柱の一つに掲げており、若年層を中心とした浮動票の取り込みが結果に影響しそうだ。