構図、依然として不透明 福島県知事選・立候補予定者説明会

 

 県選管は18日、10月11日告示、同28日投開票の知事選の立候補予定者説明会を福島市で開いた。再選を目指し立候補を表明している現職の内堀雅雄氏(54)と、候補者擁立に向けて人選を進める「みんなで新しい県政をつくる会」の2陣営のほか、白河市の自営業男性(78)が出席した。

 同つくる会は事務方の担当者の出席にとどまり、人選を急いでいる状況は変わらない。また、白河市の自営業男性は福島民友新聞社の取材に対し、「近日中に判断する」と語り、立候補の明言は控えた。告示まで残り3週間余りとなる中、内堀氏以外に立候補の表明はなく、依然として選挙戦の構図は不透明なままだ。

 内堀氏は告示までは知事としての公務を優先する考えを強調する。しかし、水面下では内堀氏支援の動きは加速しており、19日にも超党派の県議団で構成する支援組織が福島市で初会合を開き、具体的な支援に向けた体制などについて協議する見通し。

 みんなで新しい県政をつくる会は、知事選に向けた政策や候補者について県民、支持者の意見を反映させる場として対話集会を県内各地で開いており、意見の集約を進める。ただ、具体的な候補者は未定で、構成団体外部、または内部を含めて人選を進める。