返り咲き佐藤さん「負託応える」 福島県議補選本宮市・安達郡

 
万歳する佐藤さん(中央)

 9月30日に投開票が行われた県議補選本宮市・安達郡選挙区(欠員1)で県政返り咲きを決めた佐藤政隆さん(64)は、開票開始から約1時間後の同日午後9時ごろ、本宮市本宮の選挙事務所に姿を現し、勝利を宣言した。

 佐藤さんは事務所に詰め掛けた支援者たちに感謝を述べ、威勢良く万歳した。任期は約1年だが「本宮市、大玉村を未来に輝き、活力のある地域にするよう皆さんの負託に応えていきたい」と意気込んだ。

 9月30日に投開票が行われた県議補選本宮市・安達郡選挙区(欠員1)の投票率は41.85%にとどまった。市村別では本宮市が42.10%、大玉村が40.96%で、昨年の衆院選と比べてそれぞれ10ポイント以上下回るなど低調に終わった。

 佐藤さん、詩吟と歌で健康保持

 4年ぶりに県政復帰を果たす。「より多くの人に日の当たる政治を行いたい」。2015(平成27)年に立候補した本宮市長選に敗れた後、多くの有権者の思いに接し、県議再挑戦につながった。

 「対立軸をつくって政治を行うのではなく、多くの人の意見を聞いて、議論を交わしながら地域活性化、地域の課題解決のために努める大切さを感じている」。風評被害払拭(ふっしょく)に向けた取り組み強化や、想定外の災害に備えた事前の予備防災にも県政の舞台で力を入れる考えだ。

 県議2期を含む通算16年間、地方議員を務めた。「これまでお世話になった地元に恩返しがしたい」と郷里愛を強める。趣味は長年続ける詩吟やカラオケ。「健康保持のために腹から声を出しています」と笑みを浮かべる。本宮市荒井の自宅に妻と母、長男との4人暮らし。64歳。