内堀氏「復興・創生さらに進化」 福島県知事選、8つの基本政策

 
公約を発表する内堀氏

 11日告示、28日投開票の知事選に立候補を表明している現職の内堀雅雄氏(54)=1期=は4日、福島市で記者会見し、公約を発表した。内堀氏は「本県復興・創生をさらに進化させ、加速させる」と述べ、原子力災害からの復興再生など八つの基本政策に30項目の取り組みを掲げた。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からの復興については、避難地域の確実な復興の推進、福島復興再生特別措置法の活用や被災者の実情に応じた生活・生業の再生、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の進化を掲げた。

 健康長寿や18歳以下の医療費無料化の維持に取り組む。風評払拭(ふっしょく)や「食の最先端の地ふくしま」づくりなどの推進や中小企業支援事業継承、外国人観光客(インバウンド)の増加などを重視した。

 ビジネスチャンスの創造や医療、ロボット、再生可能エネルギーなど新産業の集積に取り組む。防災力を視野に入れたインフラ整備やJR常磐線、只見線復旧などに力を入れるとした。

 内堀氏は最重点施策として〈1〉避難地域の復興再生〈2〉風評払拭に向けた「ふくしまプライド。」の確立〈3〉復興・創生期間後の組織や制度、財源の確立―の3点を挙げ「『ポスト復興・創生期間』への取り組みを先頭に立って進めていく」と述べた。