「福島県知事選」11日告示 4氏の争いか、現県政への評価争点

 

 任期満了に伴う第21回知事選は11日、告示される。震災、原発事故から2度目となる知事選には9日現在、いずれも無所属で、現職の内堀雅雄氏(54)=福島市、新人で共産党県委員長の町田和史氏(41)=同、新人で自営業の金山屯氏(78)=白河市=の3氏が立候補を表明。同日までに、新人でIT関連会社経営高橋翔氏(30)=葛尾村=が立候補の意思を明らかにした。内堀県政1期4年の評価、復興の針路、人口減少下の県づくりなどを巡って17日間の舌戦が始まる。投開票は28日に行われ、即日開票される。

 内堀氏は自民、公明、国民民主、立憲民主、社民の各党や連合福島、無所属県議が支持に回り、選対の基盤を構築。県農業者政治連盟や県町村会、商工団体などの推薦も受け、組織戦を展開する見通し。告示までは公務を優先し、告示後は全県をくまなく回る方針。

 町田氏は共産党が推薦し、同党県委や県労連などでつくる「みんなで新しい県政をつくる会」が支援。「県政は県民ではなく安倍政権を向いている」と現県政への批判を強める。安倍政権に反対する姿勢をアピールすることで現政権に批判的な層への浸透を狙う。

 金山氏は「子どもが古里に誇りを持てる県づくり」を訴える選挙方針を描く。公約には、県庁の郡山市への移転などを掲げる。

 高橋氏は10日に立候補を表明する見通し。公約には教育や産業人材の育成などを掲げ、若者の政治参加をアピールする。

 立候補の届け出は11日午前8時30分~午後5時まで、県庁で受け付ける。