「期日前投票」7日間で5万1377人 福島県知事選好調な出足

 

 28日投開票の知事選で、県選管は19日、告示翌日の12日から18日までの7日間の期日前投票者数を発表した。県内59市町村で5万1377人となり、4年前に行われた前回知事選の同時期より2万144人増え、約1.6倍となった。県選管は、大型商業施設への投票所設置の動きが広がったことや、投票箱を積んだワゴン車で避難先を巡回する「移動式期日前投票所」が県内で初めて設置されたことなどが好調な出足につながったとみている。

 投票者数は全有権者の約3.18%に相当する。59市町村のうち50市町村で前回同期を上回り、19日に告示された県議補選が行われる伊達など9市町村は前回同期を下回った。投票者が最も多かったのは郡山市の1万1754人で、前回同期から5000人以上増えた。ショッピングモールフェスタに新たに期日前投票所を設置したことなどが影響したとみられる。

 投票者数が次に多いいわき市は7571人と前回の約5.4倍に上り、福島市6588人、会津若松市2663人と続いた。「移動式期日前投票所」を導入した大熊町は535人(前回同期比74人増)と4年前を上回った。

 期日前投票者数は制度の浸透などを要因に増加傾向にあり、前回は、知事選としては過去最多の20万1791人が期日前投票を行った。県選管は、県議補選の期日前投票が20日から始まることなどを踏まえ、今後の投票の伸びを期待している。

 併せて10日現在の不在者投票者数も発表された。投票者数は488人で、最多は大熊町の105人だった。