最終盤突入...関心の低さ懸念 福島県知事選、浮動票掘り起こし

 

 第21回知事選は25日で投開票まで残り3日となり、最終盤に突入した。いずれも無所属で、現職の内堀雅雄(54)=福島市、新人で共産党県委員長の町田和史(42)=共産推薦、同、新人で自営業の金山屯(78)=白河市、新人でIT会社経営の高橋翔(30)=葛尾村=の4候補の陣営は、有権者の関心の低さを懸念しながらも、組織の引き締めや浮動票の掘り起こしを急ぐ。

 内堀陣営は投票率を40%台前半と想定、前回2014(平成26)年知事選の得票を10万票上回る60万票を目標に設定した。前半の期日前投票者数が前回を上回った中、陣営は期日前投票者数の動向を注視。陣営幹部は「(40%前半の)投票率を確保できれば目標達成が現実味を帯びる」と、支援団体などの票固めに躍起だ。

 町田陣営は若者など無党派層の浸透に力を注ぐ。最終盤は子育て環境の充実などを訴え、大票田の郡山、福島両市の若年層を中心に浮動票の掘り起こしを図る。陣営幹部は「将来を託す若い世代の投票率低下が懸念される。具体的な政策を浸透させたい」と強調。投票率50%、40万票程度の獲得を目指す。

 金山候補は、福島、郡山、会津若松、いわきの主要4市で遊説を継続し「郡山市への県庁移転」などの公約の浸透を図る。

 高橋候補は、複数のアプリケーションを使ったライブ配信を新たに展開し、10万票の獲得を目標に若者への支持拡大に注力する。