新人・佐々木彰氏が初当選 福島県議補選伊達市・伊達郡選挙区

 
当選を確実にし万歳する佐々木氏=28日午後9時45分ごろ

 県議補選伊達市・伊達郡選挙区(欠員1)は28日、投票が行われ、即日開票の結果、自民新人の佐々木彰氏(53)が共産新人の大橋沙織氏(27)との一騎打ちを1万912票差で制し、初当選を果たした。任期は来年11月19日まで。

 佐々木氏は市議4期の経験を強調。地域の特性に応じた産業の発展、東北中央道を生かした地域活性化などを訴え支持を集めた。

 投票率は49.65%で2015(平成27)年の県議選を3.71ポイント下回った。当日有権者数は8万2357人(男性3万9973人、女性4万2384人)。当選証書付与式は30日、県庁で行われる。

 市議4期の実績強調

 自民新人の佐々木彰氏が市議としての実績や知名度で優位に立ち、初当選を果たした。

 自民と共産による一騎打ちになった選挙戦。佐々木氏は告示の約1カ月前に市議を辞職して立候補の意思を明らかにしたが、大橋沙織氏は現職県議の後継者として昨年12月に出馬を表明していた。

 短い準備期間で選挙戦に臨んだ佐々木氏は、市議4期の実績を強調。大半の市議や地元国会議員らの支援を受け、着実に票を積み上げた。相手候補の組織力を警戒するとともに、選挙ムードの低調さに危機感を抱き、終盤戦は選挙戦の盛り上げに腐心した。

 知名度が低い状態からのスタートとなった大橋氏は若さをアピールし、組織力を生かした選挙戦を展開。国会議員からも支援を受けたが、及ばなかった。

◇県議補選開票結果(選管最終、敬称略)
当25,247 佐々木 彰 53 自新
 14,335 大橋 沙織 27 共新