２８日に投開票が行われた知事選で、郡山市の投票率は３８．９５％（男性３７．４８％、女性４０．３５％）と、前回を０．７４ポイント下回った。期日前投票はショッピングモールフェスタに新たに投票所を設置したことなどで好調に推移した一方、当日投票は伸びなかった。

　市選管によると、期日前投票は４万２５９２人と、前回から１万２４５１人増え、県内市町村で最多。市選管は「広い駐車場があり、買い物ついでに期日前投票ができる大型ショッピングモールに投票所を設けたことで若い世代の有権者の利便性向上が図られた」と分析する。

　ただ、選挙ムードは最後まで盛り上がりに欠け、当日投票者数は思うように伸びなかった。近年は国政選挙や地方選挙を問わず投票率が低下しているのが現状。市選管には有権者の選挙への参加意識を醸成し、投票行動につなげる効果的な手法の啓発などが求められている。市選管は今後、年代別の投票率をまとめ、各年代に応じた啓発の在り方を考える方針。

　最も高かったのは湖南の６２．７６％で、最も低かったのは富久山の３６．２９％。１３地区のうち６地区で前回を下回り、有権者が多い地区が目立った。