柳津町長は小林功氏が初当選 293票差、田崎氏との新人対決制す

 
妻ミサ子さん(左)らと当選を祝う小林氏(中央)

 任期満了に伴う柳津町長選は23日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人の元町議会副議長小林功氏(56)が、無所属新人の元町議会議長田崎為浩氏(58)を293票差で破り、初当選を飾った。任期は26日から4年。

 現職の引退に伴い、元町議同士による一騎打ちとなったが、給食費の見直しなどの子育て支援・高齢者福祉の充実や、独身住宅整備などの移住定住促進策などを掲げた小林氏が激戦を制した。

 投票率は84.42%で、2015(平成27)年の前回を2.69ポイント下回った。当日有権者数は2894人(男性1407人、女性1487人)。当選証書付与式は24日午前9時30分から町役場で行われる。

 現職路線踏襲に支持

 現職が引退を表明し、元町議同士の一騎打ちとなった柳津町長選。有権者は、政策面で現職と方向性を同じくする小林功氏に町政のかじ取り役を託した。

 小林氏は複数の町議から要請を受け、3月に出馬を決断。現職の後援者の一部や町の主だった観光、商工関係者からの支持も取り付け、組織戦を展開した。現職の路線を踏襲しつつ、子育て支援の充実や空き店舗対策など自身の政策を訴え、幅広い支持を集めた。

 4年前の前回に続き立候補した田崎為浩氏は、政策面での違いを強調し草の根の選挙戦を繰り広げたが、浸透し切れなかった。

 門前町として古くから観光産業を中心に栄えた柳津町だが、近年は団体客が減り、個人や外国人旅行客が増えるなど転機を迎えている。時代に即した政策をどのように打ち出すか、小林氏の手腕に期待がかかる。

◇柳津町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当1,354 小林  功 56 無新
 1,061 田崎 為浩 58 無新