猪苗代町長に現職・前後公氏3選 755票差で新人・佐瀬氏を破る

 
万歳三唱する前後氏(中央)と妻寿子さん(左)

 任期満了に伴う猪苗代町長選は23日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属の現職前後公氏(77)=2期=が、無所属新人の元町議佐瀬真氏(65)を755票差で破り、3選を果たした。任期は26日から4年。

 2015(平成27)年の前回と同じ顔ぶれによる争いとなった選挙戦。前後氏は教育環境の充実や周辺市町村と連携した広域観光事業の強化などを訴えて支持を集め、佐瀬氏の挑戦を再び退けた。

 投票率は66.46%で、前回の6683%を037ポイント下回った。当日有権者数は1万2011人(男性5761人、女性6250人)。

 当選証書付与式は24日午前9時から、町役場で行われる。

 教育、観光の実績強調

 4年前と同じ顔触れで争われた猪苗代町長選。現職の前後公氏が前回同様、新人の佐瀬真氏を破り、町政継続の負託を受けた。

 「町民総参加の開かれた町政」を掲げた前後氏は2期8年の実績とともに、統合中学校の建設による教育環境の充実や広域観光事業の強化などを強調。町内6地区に設けた後援会をフル稼働させ、着実に支持を広げた。

 一方、佐瀬氏は草の根運動を展開。統合中学校の建設費の見直しや教育の質の向上、人口減少対策の必要性などを訴えたが、十分に浸透し切れなかった。

 大きな争点が見当たらず、町民は、道の駅の開業など政策を実現させてきた前後氏の実行力に今後を託した。3期目を「自身の町政の総仕上げ」と位置付ける前後氏。これからの4年間で、未来の町の姿を示すことが求められる。

◇猪苗代町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当4,294 前後 公 77 無現
 3,539 佐瀬 真 65 無新