福島市議選でまた『ミス』 福島市選管、候補者氏名の掲示誤る

 

 30日に投開票が行われる福島市議選の期日前投票所で、投票用紙に候補者名を書き入れる記載台に掲示された候補者一覧の一部候補者について、市選管がふりがなを誤ったまま掲示していたことが29日、分かった。同日、市選管が発表した。

 市選管によると、誤っていたのは男性候補者2人の名前や名字のふりがな。一人は名前の濁点が抜け、もう一人は名字の読みが一部違っていた。28日午後7時ごろ、期日前投票に訪れた有権者から「(候補者1人の)ふりがなが違う」と指摘があり判明。市選管が全候補者を確認すると、さらにもう1人分の誤りが見つかったという。候補者一覧は期日前投票初日の24日から28日まで、全期日前投票所9カ所に掲示されていた。29日に正しい内容に差し替えて再掲示した。

 市選管は28日に候補者本人に謝罪。事務局長は「(候補者一覧の作成後)確認した職員に思い込みと見落としがあった。確認体制を見直して再発防止に努めたい」としている。ふりがなを間違ったまま掲示されていた候補者の一人は「間違いのない選挙事務を徹底してほしい」と困惑気味に語った。

 市選管は、誤って掲示されていた候補者名を記入した投票用紙についても有効票とするとしている。

 市議選を巡っては、期日前投票初日の24日にも全ての投票所で有権者名簿を管理するシステムが使用できなくなるミスがあった。