福島選挙区に3人立候補 論戦スタート、参院選公示

 

 第25回参院選は4日、公示された。福島選挙区(改選数1)の立候補受け付けは午前8時半から県庁で始まり、同9時現在、自民党現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)、無所属新人で元県議の水野さち子氏(57)、諸派新人で会社社長の田山雅仁氏(35)が届け出た。21日の投開票に向けた論戦を本格的にスタートさせた。

 憲法改正論議の在り方や「アベノミクス」の評価、老後資金2千万円問題に端を発した年金制度不安、10月の消費税増税の是非などが与野党の対立軸となる。

 福島選挙区では東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から8年4カ月が経過する中、古里再生や根強い風評への対応など復興のさらなる進展に加え、地方創生などが争点となる。

 自民は現職閣僚が野党統一候補に敗れた前回の経験を踏まえ、組織固めを徹底。連立政権を組む公明党と共に議席維持を狙う。国民民主、立憲民主、社民、共産の各党などは候補者を一本化して与野党対決の構図をより鮮明にし、前回の再現を狙う。