早大生、食で復興支援 東京で「東北まるしぇ」、被災地の農産物販売

 
被災地の農産物販売に取り組んだ早大の学生ら

 東日本大震災の被災地の農産物を販売し、食を通して地域の魅力を発信するとともに地域の生産者と都市部の消費者をつなぐ復興支援イベント「東北まるしぇinJA共済ビル」は1日までに、東京・平河町の同ビルで開かれ、早大の学生が自ら厳選した被災地の農産物を販売した。

 JA共済連が同大に提供する寄付講座「東北のまちづくり」の一環。

 同講座で学ぶ学生45人が本県2、岩手3、宮城1の計6グループに分かれ、被災地での現地実習などで生産者やJA関係者と協議しながら、学生らしい視点で販売する農産物を厳選した。

 「まるしぇ」に先立ち、学生らによる活動報告会が開かれ、各グループが現地で学んだ東北の復興状況や販売する農産物などを紹介。

 福島県からは、田村市と楢葉町で実習した「JA福島さくら」班がリンゴやブルーベリーのジャム、会津若松市と会津坂下町を訪れた「JA会津よつば」班が身不知(みしらず)柿、ラ・フランス、蜂蜜の特徴などを説明した。

 祖父母が福島県出身というJA会津よつば班の加藤大輔さん(教育学部4年)は「現地に入らないと分からないことが多かった」と感想を話し、福島さくら班の山本遼さん(社会科学部3年)は「福島に限らず、今後の日本の農業を支えるために、若い力で何ができるのかを考え、貢献できる一人になっていければ」と今後の抱負を語った。