放射線影響見られず 野ネズミ精子形成比較 

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 国立環境研究所(国環研)は4日までに、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質が野生生物に与える影響として、県内の避難指示区域内と、青森、富山両県で捕獲された野ネズミを研究した結果、放射線が精子の形成過程に与える顕著な影響は見られなかったと発表した。

 研究は2013(平成25)、14年に北里大、富山大と共同で行われた。放射性物質のある地表面で生活し、繁殖能力が高く、寿命が1~2年と短い野ネズミを研究対象に選び2年間で計97匹を捕獲。最も放射線の影響を受けやすい気管の精巣内にある生殖細胞が死ぬ頻度などを調べた。

 国環研によると、県内の避難指示区域で捕獲された野ネズミからは、最大で1キロ当たり4万131ベクレルのセシウム137が検出されるなど、青森、富山両県と比べて高い内部被ばくを受けていたが、生殖細胞が死ぬ頻度や精子の奇形発生率などに有意な差は確認されなかった。

 この研究論文は3月に英科学誌に掲載された。