プールの浄水機試運転 非常時飲み水に対応、会津美里・高田小

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高田小プールで行われた浄水機試運転

 会津美里町が改修した同町の高田小プールに設置した、プールの水を飲み水に変える浄水機の試運転が7日までに、現地で行われた。

 町は、老朽化した同校プールの改修を計画。東日本大震災の経験を踏まえ、文科省の学校施設環境改善交付金を利用し、非常時に対応できる浄水機を設置した。

 浄水機はベンチャー企業ワステック(東京)が製造した。同社によると、ろ過膜は逆浸透膜で極小の穴でろ過し、さらにミネラルが入ったフィルターを通すことでヒ素や農薬などを取り除き体に優しい水をつくるという。

 淡水は1時間当たり267リットル浄化でき、1日で2136人分の飲み水を製造する。

 試運転では、渡部英敏町長や佐治和則町教育長、同校教諭らが担当者から浄水機の使い方などを学んだ。浄化した水を渡部町長らが試飲した。