水中ロボ調査19日開始 福島第1原発3号機、デブリ確認目指す

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 東京電力は13日、福島第1原発3号機の原子炉格納容器にたまった汚染水内を19日から3日間の日程で水中ロボットを使って調査すると発表した。

 3号機格納容器内のロボット調査は初めてで、原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の確認を目指す。

 初日は格納容器の貫通部に挿入したパイプを通じてロボットと、ロボットの動作を確認する俯瞰(ふかん)用のカメラを投入。

 ロボットを6~7メートル進めて原子炉圧力容器を支える台座部分の入り口付近から、圧力容器真下の撮影に挑む。

 2日目は、初日に得られた映像を基に台座内の破損状況などを確認し、最終日の調査計画を検討する。最終日は台座内に進み、デブリの多くがあるとみられる格納容器の底の状況把握を目指す。

 3号機格納容器には原子炉の冷却に使った水が底から約6.4メートルの水位までたまっている。

 「ミニ・マンボウ」と名付けられた直径約13センチ、全長約30センチのロボットはケーブルで遠隔操作し、前後に設置されたカメラで周囲を撮影する。ロボットは後部のスクリューを回して水中を潜り、強力なライトで周囲を照らして視界を確保する。

 1、2号機の格納容器については、今年1月から3月にかけて自走式ロボットなどで調査したが、デブリの確認には至らなかった。