全面人工芝化の方針 再整備の浪江東中グラウンド

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 浪江町は学校再開に向け再整備を進めている浪江東中について、グラウンドを全面人工芝にする方針を固めた。

 町は浪江東中の校舎と体育館を活用し、来春に小、中学校の再開を目指しており、人工芝化により子どもたちが安心して学べる環境づくりにつなげたい考えだ。

 町と国、県による「浪江町の復興加速に向けた協議会」が24日、町役場で第2回会合を開き、計画を報告した。

 人工芝化は、国が財政支援する。

 協議会では、東日本大震災の地震や津波で被災した泉田川のサケふ化施設について、町が本年度中に再建に向けた基本計画を策定する方針を示した。来年度にも実施設計に入り、再建を目指す。

 会合には馬場有町長、政府の原子力災害現地対策本部長を務める高木陽介経済産業副大臣、長沢広明復興副大臣らが出席し、冒頭を除き非公開で開かれた。

 帰還困難区域を除く避難指示解除を見据え、3月に協議会が発足した。まちづくり、農林水産、産業の3分野に関する作業部会を定期的に開き、具体策を検討している。

 馬場町長は会合後、報道陣に「組織を利活用して一日も早く復興を成し遂げたい」と述べた。