広野の居住者、震災後初4000人超え 帰還率81.3%に

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 広野町に居住する人は20日現在で4001人と震災後初めて4千人を上回り、人口に占める割合(帰還率)は81.3%となった。

 前回調査(6月14日時点)より町内居住者は28人増え、帰還率は0.9ポイント上昇した。

 住民基本台帳に基づく人口は20日現在で4921人。年齢別の帰還率は高校生以下が68.4%(町内居住442人)、19歳以上が83.3%(同3559人)だった。

 ただ、町に住民票がない作業員らは3千人を超えており、町内で実際に生活している人は7千人以上とみられる。

 一方、町によると、仮設住宅の無償提供期間が3月末で終わった後も10世帯がいわき市などの仮設住宅で生活を続けている。

 このうち4世帯は、転居準備ための「特定延長」が認められた。しかし、6世帯については仮設住宅を退去するめどが立たず、町は入居者の事情に応じて住居確保に向けた取り組みを支援する方針だ。