「絆生かして復興支援」 立命館大生、内堀福島県知事と懇談

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内堀知事に視察の感想を披露する田中さん(右から2人目)

 立命館大の人材育成プログラム「チャレンジふくしま塾」で福島県を視察した学生が20日までに、県庁で内堀雅雄知事と懇談し、視察の感想を披露した。

 学生は視察で培った県民との絆を生かし、復興支援に取り組みたいと意欲を見せた。

 学生16人は南相馬市で復興状況を視察したほか、田村市と川内村で農地再生に関わる県民などから話を聞いた。

 内堀知事との懇談では、スポーツ健康科学部2年の田中陽さん、法学部2年の吉村大樹さんらが視察で感じた思いを語った。

 田中さんは視察前に抱いていた負のイメージが変わったとし、「新しいことができる地域だと感じた。一般の人も呼んで視察の報告会を開きたい」と話した。

 吉村さんは「震災で多くの人がつながりを失ったが、その経験があるからこそ、つながることの重みを強く感じた」と述べ、学園祭などで本県の魅力を発信していく考えを伝えた。

 内堀知事は、視察に感謝した上で「今回の経験は今後の人生に必ず生きてくる」とし、「つながりや絆は困難を乗り越える大きな力になる」とメッセージを送った。

 内堀知事は学生の要望を受け「チャレンジふくしま塾」の名誉塾頭に就いた。