生コン生産終了 復旧工事で使用、相馬・仮設プラント閉所式

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復旧工事で使用する生コンを生産したプラント

 相双地区復興生コン有限責任事業組合が、相馬市赤木で運営していた仮設プラントでの生コンクリートの生産が19日までに終了した。

 被災地の復旧工事で使用する生コンを造っており、同組合によると、目標の25万立方メートルを達成し、役割を終えたという。19日、現地で閉所式を行った。

 同組合は相馬、南相馬両市と新地町の建設業者など12社の出資で設立。生コン不足で復興事業に遅れが生じたため、同組合が2013(平成25)年9月からプラントを運営していた。

 9月末までに26万7千立方メートルの生コンを生産、相馬、南相馬両市や新地町の護岸工事などで使用される量の3分の1程度を供給したという。  

 5年計画の事業だったが、1年前倒しでの達成となり、同組合は「復旧・復興が大きく進んでいる証拠ではないか」としている。  

 小野貞人代表理事は閉所式で「地元建設業者が関わり被災地の復旧・復興に寄与するという目標が達成できた」とあいさつした。