「早期の完全復旧目指す」 国交省、相馬港の整備状況公開

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本年度末の完了へ工事が進む相馬港の沖防波堤

 国土交通省は18日までに、相馬港の整備状況を報道陣に公開した。

 東日本大震災の津波で損壊した沖防波堤(2370メートル)の工事は当初の予定通り本年度末に終了する予定だ。同省の仙崎達治小名浜港湾事務所長は「相馬港の果たす役割は大きく、早期の完全復旧を目指す」とした。

 同港は震災の津波で防波堤や岸壁、クレーンなどの港湾設備が大きな被害を受けた。

 岸壁の復旧は完了し船舶の入港が可能となっている。沖防波堤の工事では、防波堤を構成する大型のコンクリートの箱(ケーソン)の据え付けが完了しており、現在は消波ブロックの設置が進められている。

 同事務所によると、同港は工業原材料供給基地としての役割に加え、発電所や液化天然ガス(LNG)基地が整備されるなどエネルギー供給拠点としても果たす役割が大きい。取り扱い貨物量は震災前の水準に回復している。