原子力災害時に茨城・高萩の避難受け入れ 福島・いわきが協定締結

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協定書を交わした清水市長(左から2人目)、小田木市長(同3人目)ら

 福島県いわき市は、一部地域が東海第2原発(茨城県東海村)の30キロ圏内にある茨城県高萩市と原子力災害時の広域避難に関する協定を締結した。

 同原発で事故などが発生し広域避難が必要になった場合、高萩市人口の78%に当たる約2万3千人を受け入れる。

 協定では、いわき市の勿来体育館・錦公民館、小名浜武道館、南部アリーナ、関船体育館、内郷コミュニティセンターの5カ所を避難中継所に設定。避難者は中継所を経て各地の避難所に振り分けられる。

 いわき市役所で締結式が行われ、清水敏男市長と小田木真代高萩市長が協定書を交わした。五十嵐俊夫県危機管理部政策監、高橋上茨城県生活環境部防災・危機管理局長が立ち会った。

 小田木市長は「原発事故の避難者を受け入れている中、高萩市民の避難先も提供してもらえることになり心強い」と感謝。

 清水市長は「原発事故当時、本市からの避難者を受け入れてもらった。万一の際には温かく受け入れたい」と述べた。