福島・楢葉「天神原湿原」再生へ 東電と町協力

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 東京電力は5日までに、福島県楢葉町と共同で天神原湿原の再生に取り組むと発表した。震災と原発事故で荒廃したが、東電の昨年の調査で希少な植物が数多く確認された。来年3月末まで植物の調査や水位の観測を継続し、保全を進める。

 町は昨年1月、湿原の再生に向けた協力を東電に要請。東電は同3月から湿原の植物や水位、水質を調査してきた結果、食虫植物モウセンゴケなど50科141種の生息を確認した。

 その上で町と東電は今年2月、湿原の保全に関する協定を締結。教育現場での活用などを目指し、東電が専門的知見の提供や人的支援などを行い、保全活動を進める考えだ。