8月「廃炉フォーラム」 楢葉といわき、福島第1原発の現状発信

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フォーラムの概要について説明する山名理事長

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)が主催する第3回「福島第1廃炉国際フォーラム」が8月に本県で開かれることが決まった。

 8月5日は楢葉町コミュニティセンター、同6日はいわき市のアリオスを会場とし、住民との対話を交えながら福島第1原発の廃炉の現状を発信する。

 機構の山名元理事長が、福島民友新聞社を訪れ、概要を説明した。フォーラムは3年連続で本県開催となる。

 初日は昨年に続き「地元住民と考える廃炉」がテーマ。昨年のフォーラムのアンケートで廃炉に不安を感じる回答が多かった結果を踏まえ、開沼博立命館大准教授の講話や住民代表と廃炉関係者による意見交換を行い、廃炉の疑問に答える。

 最終日は「福島第1廃炉を切り拓く遠隔技術」をテーマに、海外の専門家らが遠隔操作技術やロボット技術を紹介。福島第1原発での今後の遠隔技術の活用について考えるパネルディスカッションも行う。

 また、初日には復興支援団体が活動報告するほか、最終日には福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想に関するワークショップも開く。山名理事長は「伝えるではなく、伝わる情報発信に引き続き取り組む」と語った。