「震災の記憶」後世に 被災者に聞き取り書籍刊行、いわきの市民会議

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清水市長に書籍刊行を報告する瀬谷会長(中央)と大河内委員(右)

 東日本大震災で津波の被害に遭ったいわき市の豊間、薄磯、沼ノ内各地区住民でつくる海まち・とよま市民会議は震災の記憶を後世に残し、危機意識や防災意識の醸成を図ろうと、書籍「東日本大震災の記憶~とよま三区」を刊行した。

 書籍は昨年3月と5月にいわき明星大、東北大、立教大の学生計23人の協力を得て3地区の被災者ら52人に聞き取りを行い、このうち中学生や40~70代の46人の声を書籍にまとめた。

 津波発生当時の住民たちの気持ちや避難行動など、当事者の生の声を紹介している。

 同会議は書籍を2千部発行し、地区内の全世帯や市内の図書館などに配る。また旧地区住民などの希望者には豊間公民館で配布しているという。

 同協議会の瀬谷貢一会長と委員の大河内喜男さんはに市役所を訪れ、清水敏男市長に刊行を報告した。