第三者の視点で検証 10月にも「甲状腺検査評価部会」

 

 甲状腺がん、がんの疑いと診断される子どもの数が増える中、県民健康管理調査検討委員会は、下部組織として甲状腺検査についての検証に特化した「甲状腺検査評価部会」の設置を決め、10月にも初会合を開く。

 福島医大による検査の進め方や評価の仕方の妥当性を第三者の立場で議論するため、個別の症例ごとに詳しく分析、原発事故との因果関係や長期的な健康影響の有無を検証する目的があり、来年夏をめどに一定の見解をまとめる方向だ。

 部会の運営は、検査の実施主体の福島医大はデータの情報提供などにとどまり、部会とは一線を画す。部会は第三者の視点から検査結果を検証して客観的な見解を示すが、県民に納得のいく情報を開示できるかが問われる。