「B」「C」判定は2次検査へ 影響を長期的に見守る

 
「B」「C」判定は2次検査へ 影響を長期的に見守る

 甲状腺検査は東京電力福島第1原発事故が発生した当時18歳以下だった県民約36万人を対象に実施。原発事故で放出された放射性ヨウ素は甲状腺組織に取り込まれる特徴があり、特に小児は影響を受けやすいため長期的に影響を見守ることを目的に始まった。

 検査は2段階に分けて行われ、1次検査で5.1ミリ以上の結節(しこり)や20.1ミリ以上の嚢胞(のうほう)が見つかった「B判定」と、甲状腺の状況から直ちに検査が必要と判断された「C判定」の人が2次検査を受診する。

 1次検査でしこりや嚢胞が見つからなかった場合は「A1判定」、5.0ミリ以下のしこりや20.0ミリ以下の嚢胞が見つかった人は「A2判定」となり、次回の検査まで経過観察としている。

 しかし「A2判定」とされた子どもや保護者からは不安の声が上がり、福島医大は説明会などを通じて症状への理解を求めている。