東日本大震災2年9カ月特集
東日本大震災、東京電力福島第1原発事故は12月11日、発生から2年9カ月となった。自民、公明の与党は本県復興の加速化に向けて第3次提言を11月、政府に提出。政府は、原発事故避難者を全員帰還させるとした従来方針を転換した。中間貯蔵施設の整備も、建設候補地の国有化方針を固め、14日に双葉、大熊、楢葉の候補3町に建設を要請する予定で、急展開の様相を見せている。避難者はこうした政府の動きを「現実路線」と受け止める一方で、地域の分断につながりかねないと不安視する声もあり、心情は大きく揺れ動いている。
「全員帰還」から転換 自公の復興3次提言、移住者手厚く
佐藤知事に3次提言を説明する大島本部長(左)=11月12日、県庁 与党の自民、公明両党は本県復興・・・[続きを読む]
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