【汚染水】 海側の福島第1原発1〜2号機間・地下に集中

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【汚染水】 海側の福島第1原発1〜2号機間・地下に集中

 東京電力福島第1原発1〜4号機タービン建屋の海側では、護岸の地下を流れる地下水に汚染水が混ざり合い、汚染が広がっている。護岸に掘った観測用の井戸からは、水に性質が近いトリチウム(三重水素)が最高で1リットル当たり50万ベクレルと高い濃度で検出されている。

 汚染源として有力視されているのは、2011(平成23)年に高濃度汚染水漏れがあった電源ケーブルと海水配管用の地下道(トレンチ)。東電が観測用の井戸で調べた結果、1〜2号機間に地下汚染水が集まっている傾向が見て取れる。

 東電は海に汚染水が漏れるのを防ぐため、1〜2号機間、2〜3号機間、3〜4号機間の護岸でそれぞれ地中に薬剤を注入して「土の壁」を造り、土壌改良を進めている。地下水が「土の壁」を乗り越えないよう「ウェルポイント」と呼ばれる工法で強制的に地下水をくみ上げており、1〜2号機間では46万ベクレルのトリチウムの最高値を計測している。

 政府が追加対策 

 政府は昨年12月、東京電力福島第1原発の汚染水問題で「国が前面に出る」と掲げた方針を裏付けるため追加の汚染水対策を打ち出した。同原発港湾内の海水を浄化する技術や、土壌に含まれる放射性物質を取り除く技術など難易度が高い対策については、本年度補正予算を活用して技術検証を進める方針。

 高濃度汚染水の漏えい源と疑われる海側の電源ケーブルと海水配管用の地下道(トレンチ)では、内部にたまった水の浄化に着手。汚染水から62種類の放射性物質を取り除ける「多核種除去設備」(ALPS)を増設するほか、新年度にも国費を投入して従来より処理効率の高い高濃度汚染水の浄化処理設備を備える。