【青森県・小野さん】 福島を忘れない、交流大事にしたい

 
【青森県・小野さん】 福島を忘れない、交流大事にしたい

「よさこい踊りで元気を届けたい」と話す小野さん

 「復興に向かう思いを直接感じることができる。福島のことを忘れないし、そこに住む皆さんとの交流を大事にしたい」。青森県弘前市のよさこいチーム「AOMORI花嵐桜組」代表の小野郁子さんは、2011(平成23)年から毎年、本県で開かれている「うつくしまYOSAKOIまつり」に参加。活気のある踊りで県民に元気を届けている。

 震災や原発事故からわずか半年しか経過していないにもかかわらず、まつりを開催すると決めた運営スタッフや参加チームの意気込みに共感した。

 実際に参加すると、スタッフや本県チームと積極的に交流を深めた。「福島の人がまつりを楽しみにしているのが伝わってきた」。沿道の観衆から声援を受け、逆に元気をもらった。

 本県を訪れるたびに「同じ東北人として震災と原発事故を風化させてはならない」と力を込める。青森でも福島の現状や復興を目指す人たちの思いを伝え続ける覚悟だ。