【教訓を後世に】 出現した断層保存、いわきでイチョウ植樹

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【教訓を後世に】 出現した断層保存、いわきでイチョウ植樹

余震の教訓を後世に伝えるため住民によって植えられたイチョウ。手前には余震によって現れた井戸沢断層が見える=いわき市田人町

 東日本大震災から1カ月後の2011(平成23)年4月11日の大規模余震で甚大な被害を受けたいわき市田人町。余震の教訓を後世に伝え、余震で現れた「井戸沢断層」を保存するため、地元住民が昨年から断層の位置を示すイチョウの植樹に取り組んでいる。

 植樹は田人地域振興協議会の主催で、余震が発生した4月11日に毎年実施している。黄色を同地区のイメージカラーとして展開する「黄色なまちづくり」活動の一環として、秋に紅葉するイチョウを植樹の木に選び、断層が走る同市田人町石住から旅人までの十数キロをイチョウで結ぶ。

 同協議会の蛭田秀美会長(63)は「3・11の衝撃が大きすぎて、余震の記憶は徐々に薄れていく。日本でも珍しい正断層による地震だったということを風化させないため、取り組みを進めたい」と話す。2回目の今年は塩ノ平地区でイチョウの苗木を植樹する。