【第1原発1号機・建屋カバー解体】 粉じん飛散、ミス防げ

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 東京電力福島第1原発の廃炉作業で最難関となる溶融燃料取り出しに向けた第1段階として、水素爆発で大破した1号機を覆う建屋カバーの解体作業が10月22日に始まった。放射性物質を含む粉じんが飛散する事態に周辺市町村の懸念は根強いが、これまでの作業過程で既にカバーの一部が破れるトラブルが発生。東電の危機管理の甘さが厳しく問われる状況で、徹底して慎重な作業が求められる。

 解体作業では、建屋カバーの複数箇所に30センチ四方の穴を開け、建屋内部に放射性物質の飛散防止剤を散布。10月31日には屋根部分のパネルの一部を試験的に外し、飛散防止剤の効果を確認する作業に入った。来年3月から約1年かけて本格的な解体を進めた後、放射性物質の飛散が最も懸念される建屋上部のがれきを約1年半かけて撤去する計画だ。

 昨年8月の3号機のがれき撤去の際に放射性物質が飛散した経緯を踏まえ、東電は建屋カバーの解体について「ミスは許されず、安全を最優先に進める」ことを繰り返し強調してきた。

 しかし、カバー解体作業開始からわずか6日後の10月28日には、カバーの屋根部分に穴を開けて飛散防止剤を注入している際に突風の影響でカバーの一部が破損。幅約1メートル、長さ約2メートルの三角形状にカバーが破れ、東電は「穴が広がらないよう対策を検討する」としている。カバー内には放射性物質に汚染されたがれきが大量に散乱し、破れた部分から放射性物質が外部に拡散する可能性もあるため、対策が急がれる。