【4号機・廃炉へ峠越える】 1〜3号機・燃料の搬出に課題

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【4号機・廃炉へ峠越える】 1〜3号機・燃料の搬出に課題

 福島第1原発の廃炉作業で先行していた4号機使用済み核燃料プールからの燃料取り出しは5日、燃料1533体のうち、強い熱と放射線を出す使用済み燃料1331体全てを別棟の共用プールに移送し、4号機の廃炉工程だけに限れば、峠を越えた。

 プール内は、使用済み燃料と比べて放出する線量が極めて小さく危険性の低い未使用燃料を残すだけとなった。第1原発の小野明所長は「気を抜かずに移送作業を続ける」と述べ、計画通り年内に未使用燃料の移送を終える考えを示した。

 4号機プール燃料の移送について東電は、廃炉の行方を左右する重要な作業と位置付けている。廃炉工程の今後の焦点は1〜3号機の燃料取り出しに移る。

 原子炉内で燃料が溶け落ちた1〜3号機の廃炉作業は世界でも例がない。小野所長も「(廃炉に向けた)不確定要因が多い」と燃料取り出し技術の開発など課題が山積している状況を認める。国、東電は世界中の原子力関連の研究機関と連携して早期の技術開発を目指すが、見通しは不透明だ。