"原発事故と津波"避難者隣り合わせ いわき・下神白団地

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県の原発事故避難者向け復興公営住宅(左)と隣接する市の津波など被災者向け災害公営住宅=いわき市小名浜

 双葉郡の約2万4000人が避難生活を送るいわき市でトップを切り、県が整備する復興公営住宅下神白(しもかじろ)団地1、2号棟の入居が1月に始まった。

 団地は同市小名浜にあり、市が整備を進めている市内の津波被災者らの災害公営住宅と隣接、周辺には住宅街が広がる。県は復興公営住宅に入居する住民の地域交流のサポートを目的に「コミュニティー交流員」を外部委託し、現地に派遣している。

 県の担当者は「避難者の生活は、周囲と良好な人間関係を築き、あつれきをなくすために互いを理解できる場も必要」とし、復興公営住宅の住民同士が交流を図れるイベントを企画するほか、災害公営住宅の住民を含めた周囲の市民との交流事業の実施などを検討している。

 隣接するのは現在建設中の3〜6号棟と市災害公営住宅1、2号棟。復興公営住宅の2号棟に入居している管理人の遠藤一広さん(63)=富岡町=は「いわき市に避難してからは、賠償金の問題で嫌がらせをされた町民もいたと聞く」と話す。しかし、同市の仮設住宅から引っ越す際、地元市民に送別会を開いてもらったといい、「いろいろな感情を持っている人はいると思うが、積極的に交流し、地域になじんでいきたい」と新天地での抱負を語る。