「地方創生の具体的な一歩に」 小泉進次郎氏の発言要旨

 
「地方創生の具体的な一歩に」 小泉進次郎氏の発言要旨

地方創生と「新しい東北」の在り方について話す小泉進次郎氏=2月8日、仙台市

 「新しい東北」をつくる上で、人口減少や高齢化、産業空洞化などの課題を抱えながら、先駆的に官民連携で地方創生に取り組む全国の自治体と、被災地の状況や課題には共通項がある。中でも、まちのにぎわいを取り戻すには「人」の復興が必要だ。

 「よそもの、わかもの、ばかもの」をどう生かすか。これらは、まちづくりの共通テーマとして、いまや誰でも知っている言葉になりつつある。被災地でも、外部から来た多くの人たちが復興のために活動している。

 被災地では、復興から地方創生を考える段階に移り出した自治体も出てきた。「自分たちの地域をみんなで何とかしよう」という思いから民間で行う自治体の取り組みは、必ず公の利益につながっている。これからの官民連携の在り方は、そういう意識を自然と持つ人をどう増やすかが鍵だ。風化があるとはいえ、東北は全国で一番、関心を持たれている地域だ。先進例を被災地で地方創生の具体的な一歩につなげてほしい。