紙容器の非常用電池「マグボックス」、古河電池が開発・販売

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
震災を教訓に作られたマグボックス(右)とマグボックスslim

 いわき市に製造工場がある古河電池(横浜市)は震災後、災害時の避難所などでも手軽に電力を供給できる紙製容器の非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を凸版印刷(東京)と共同で開発、自治体や企業向けに販売している。

 マグボックスは、マグネシウムと空気の反応で発電する。四つの注水口に500ミリリットルずつの水を入れるだけで、電池に接続されているUSB端末からスマートフォンを約30回、充電できる。注水後でも、重さは約3.6キロで、非常時の利便性と実用性を両立させた。

 古河電池は2012(平成24)年春ごろから、軽量小型で扱いやすい非常用電池の開発に着手。小野真一技術開発本部長は「避難所には女性や子ども、高齢者が多く、軽量で扱いやすいことが必要だった」と開発の苦労を語る。

 同社は29日、マグボックスを約2分の1に小型化した「マグボックスslim」の出荷を始める。新妻郁浩いわき事業所長は「音が出ないので、段ボールの仕切りなどしかないような避難所などでも、安心して使ってほしい」と話す。